昨年の夏からリシケシュと大阪を4往復し、気持ちが一息ついたところです。 先日、久しぶりにタポヴァンを散策して建設中のBajrang setu橋を見に行ってきました。
出入り口付近が混沌としていますが現在9割が完成し、人の通行は可能になってます。
タポヴァン側からの橋の入り口の写真です。ジャーマンベーカリーの方から撮影。
下の写真の中央部は二輪車用で、両側に1.5メートル幅の透明ガラス製の歩道があります。中央部は四輪車も通れると聞きましたが、橋の建設前からラクシュマンジュラエリアは観光車のクラクション音で耳のストレスを感じるほどでしたので、大型車が頻繁に通るようになると、渋滞がさらに増えそうですね。
歩道部分に使用されるガラスは、厚さ66mmの強化ガラスの多層構造で具体的な耐荷重数字(1平方メートルあたり何kgなど)は公開情報で明記されていませんが、吊り橋上の観光客の総重量や変動する天候(重い雨や雹)にも耐えられるよう設計されているそうです。ジャンプや過度な圧力の禁止を指示しており、監視員を配置するとのこと、です。
インドで初めてのガラス吊り橋は政府のビッグ・プロジェクトで、最新技術を導入し徹底的なテストを実施済みで、「壊れないガラスフィッティング」だそう。牛の侵入にも耐えられるのか、気になるところでもあります。
このガラス板はまだ全面に設置されておらず、夜中に侵入禁止エリアに踏み込んだインド人が落下し亡くなっていますので、ご注意ください。
ラクシュマンジュラエリア側から見た橋。
橋を利用する人達が往来するスペースの真下にトンネルのような通路が作られています。周辺の建物はいくつか解体されていてスペースを確保しているようですが四輪車も通るならカオスになりそうです。
それでも、数年渡し舟を利用する生活を強いられてきた人達にとっては生活は便利になるはずです。自身もコロナ前は息子の通学で渡し船を毎日往復利用して、雨季は渡し船が利用できなくなった時は引越と転校をしたほどでした。
インドの混雑について、日本人の視点では
「インドで人にぶつからずに歩くことは、神様にでもならない限り不可能である」
とか
「インドでは、人にぶつからずに歩けるようになるのは、悟りを開いた聖者だけだ」と言われます。
一方インドで混雑に関する表現として、 こんな言い方があるそうです。
●भारत में जगह ही नहीं है (Bharat mein jagah hi nahi hai)
→ 「インドにはもう場所がない」(人口が多すぎることから)
●भीड़ में भी अकेला है इंसान (Bheed mein bhi akela hai insaan)
→ 「群衆の中にいても人間は孤独だ」
混雑は慣れるものではありませんが、噛み締めて楽しむしかないですね。
周辺が整ってきたら、また訪ねてみます!






