1987年代のラーマーヤナのTV番組(ラーマーナンド サーガル)

 小2の息子が通う学校でラーマーヤナの物語を英語でリーディングする授業があり、登場人物が多く英語の文法学習も浅いので、動画で観たら分かりやすいんじゃないかと買ってみたのが、このDVDシリーズです。 

 1987-1988年にインドのDoordarshanで放送された有名なテレビシリーズRamanand Sagar's Ramayan(ラーマーヤナ)の完全版です。

このシリーズは全78話で、1話あたり約40-50分程度(オープニング・エンディング込み)で、合計で約62時間近くあります。

日本語字幕や吹き替えなしのオリジナル版(ヒンディー語)なのでかなり気力を摩耗します!

買った当初 、時間を作って一気に見たほうがいいだろうと6枚組の最初の1枚目を観たらですね・・・長すぎてぐったりしてしまいました。

ラーマの学童時代に兄弟達とグルの元で暮らし一人前に成長するまでのストーリーで埋め尽くされており、画質は悪いのですが1枚のDVDにこれほど長時間の動画が収録できるのかと感心したことと、

 2つ目の驚きはサンスクリット語の単語が合わさった古典的なヒンディー語で英単語がほとんど入っていないことに、当時の空気感に触れることができました。


ラーマ役を演じていた俳優はArun Govil(アルン・ゴーヴィル)さんという方で、当時彼はまさに「神のような存在」として見なされ、多くの人が彼を実際のラーマ神の化身のように崇敬するほどだったそうです。

立ち振舞が立派で穏やかな話し方で人格者らしい佇まいから、この大役を演じた後、「日常生活で気が抜けなかったのではないか」と私は思ったわけですね。

実際、Arun Govilさんは役柄の影響で人々から神格化され、街を歩くと崇拝されるような扱いを受け、精神的・私生活的に重荷になったとインタビューなどで語っています。 

 その後、ゲスト出演や脇役でいくつかのヒンディー映画・テレビドラマにも登場していますが、スター俳優として大々的に活躍したわけではなく、ラーマ役のイメージが強すぎたため、他の多様な役を演じる機会は限定的だったようです。 

 ラーマ役があまりにもハマり役だったため、俳優人生の大部分をそのイメージに縛られた形になってしまいました。それでも、彼の演技は今でもインド中で「最高のラーマ」として語り継がれています。

 こちらはYouTubeでも全編再生できます↓(エピソード70)