ヴィラータ王は自らの王室の司祭を遣わし、カウラヴァ家の人々を説得させようとしたが、誰もその言葉に耳を貸そうとはしなかった。
一方、ドリタラーシュトラ王の臣下であるサンジャヤが、パーンダヴァ家の人々に和解を請うためにやって来た。ユディシュティラはサンジャヤを心からの厚意をもって迎え入れ、こう語った。
「私は戦争など望んではいない。私の唯一の願いは、両家にとっての平和と安寧のみだ。我々はこれまでに、計り知れないほどの苦難に耐えてきた。それでもなお、もし我々の王国が返還されるのであれば、過去のことはすべて水に流そうではないか。
我々は五人の兄弟である。せめて五つの村だけでも、我々に譲り渡してほしい。それさえあれば、我々はそれで十分に満足する。その後のことは、すべてドゥルヨーダナの意のままに任せようではないか! 我々は戦争への備えができているのと同様に、平和への備えもできているのだ。」
ハスティナープラに到着したサンジャヤは、ドゥルヨーダナを説得すべくあらゆる手を尽くしたが、ドゥルヨーダナには耳を傾ける気など毛頭なかった。ビーシュマ大師(ピーターマハ)の忠言も、ドローナ導師(アーチャーリヤ)の助言も、彼には微塵の効果も及ぼさなかったのである。
ついに、シュリー・クリシュナ自身が赴き、ドゥルヨーダナを説得する最後の試みを行うことを決意した。彼は平和の使節として、ハスティナープラへと旅立った。ドゥルヨーダナは、彼を盛大に迎え入れるための入念な準備を整えた。彼は、これほどの厚遇と敬意をもって迎えれば、シュリー・クリシュナも喜んでくれ、やがては自らの味方へと引き込めるだろうという目論見を抱いていたのである。
彼は食事のために極上の珍味の数々を用意させ、客人の休息と安らぎのために、最高の環境を整えさせていた。
シュリー・クリシュナはドゥルヨーダナの議場へと赴いた。居合わせた者たちは皆、彼を出迎えるために立ち上がった。
彼は上座へと案内され、席を勧められた。シュリー・クリシュナはカウラヴァ族に対し、平和を重んじるよう説いた。ドリタラーシュトラ王に向かって彼はこう語った。
「パーンダヴァたちは、課された条件をすべて履行いたしました。彼らは12年にも及ぶ森での流刑に耐え抜き、さらに1年間の隠遁生活をも完遂したのです。今こそ、彼らの王国を返還すべき時であります。」
しかし、ドゥルヨーダナは王国の返還を断固として拒絶した。彼はこう主張した。
「パーンダヴァたちには王国の半ばが与えられていたにもかかわらず、彼らは自らここへやって来て、サイコロ賭博に興じることを選んだのだ。そうして彼らは、自らの意志で王国を賭け、失ってしまったのである。今さら、それを返還するなどという話が持ち上がる余地など、どこにもないわ!」
ガーンダーリーは優しく、ドゥルヨーダナを説得しようと試みた。ドリタラーシュトラ王もまた、彼を諭そうとしてこう言った。
「我が息子よ! 戦争など、正しい道ではない。和解の道を探るのだ。パーンダヴァたちは、たった五つの村さえ与えられればそれで満足するであろう。それだけの譲歩をしてやり、彼らと和約を結ぶのだ。」
父の言葉は、ドゥルヨーダナの激しい怒りを買った。彼は憤然として言い返した。
「五つの村など論外だ! 彼らには土地の一片たりとも、針の先が乗るほどのわずかな土地さえも譲ってはやらぬ! もはや、この決着は戦場でつけるよりほかに道はないのだ!」
そう言い放つと、ドゥルヨーダナは議場を飛び出して行った。彼の兄弟たちもまた立ち上がり、その後を追って外へと出て行った。
シュリー・クリシュナはドリタラーシュトラ王の方を向き、こう告げた。
「王よ! パーンダヴァたちは、平和への備えができているのと同様に、戦争への備えも整えております。もしドゥルヨーダナが真に戦争を望むのであれば、もはや戦争は避けられぬ運命となりましょう。」
そう言い残し、シュリー・クリシュナはハスティナープラを後にした。
こうして、戦争の勃発はもはや不可避のものとなったのである。


