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神に守られし者たち(マハーバーラタ5)

ドゥルヨーダナは、ビーマの怪力とアルジュナの知略ゆえに、パーンダヴァ五兄弟に対して激しい嫉妬心を抱いていた。彼は常に陰謀を巡らせ、なんとかして五兄弟を殺害し、自ら単独で王国を支配しようと企んでいた。 

ドゥルヨーダナの母方の叔父であるシャクニ(शकुनि)もまた、邪悪な人物であった。彼は常にドゥルヨーダナに悪知恵を授けていた。ある日、彼はドゥルヨーダナにこう進言した。

「ヴァーラナーヴァタ村で祭りが開かれるそうだ。パーンダヴァたちをそこへ行かせ、彼らが滞在するための樹脂の館を建ててやろう。

そして、好機を見計らって密かにその館に火を放つのだ。そうすれば、パーンダヴァたちは全員、炎に巻かれて死に絶えるだろう。」 

 これこそ、ドゥルヨーダナが望んでいたことであった。彼はシャクニの提案に大いに喜び、父王のもとへ参上してその計画を直訴した。父王もこれを許可し、パーンダヴァたちがヴァーラナーヴァタへ赴くことが決まった。 

 ドゥルヨーダナの代理としてヴァーラナーヴァタへ向かったプローチャナ(पुरोचन)は、そこでパーンダヴァたちのための館を建設した。その館は亜麻、樹脂、獣脂などの燃えやすい素材で造られており、ひとたび火がつけば瞬く間に燃え広がるような構造になってた。  

しかし、ヴィドゥラ(विदुर)が何らかの経緯でこの陰謀を嗅ぎつけた。彼は正義感の強い人物であり、パーンダヴァたちに深い愛情を寄せていた。

パーンダヴァたちがヴァーラナーヴァタへ向かう道中、彼はユディシュティラに事の次第をすべて打ち明け、こう忠告した。

「用心するのだ。館に火が放たれたら、秘密の抜け道を使って脱出するのだ。」

ヴィドゥラはあらかじめ、その館の中に密かに脱出用の通路を作らせておいたのである。彼はその抜け道の存在をユディシュティラに教えた。 

パーンダヴァたちは母クンティーを伴い、ヴァラナーヴァタへと旅立った。村の人々はパーンダヴァたちの姿を目にして大いに喜び、踊り跳ねて彼らを歓迎した。

しかし、彼らは知る由もなかった。非情なドゥルヨーダナが、この場所に彼らを葬り去るための死の罠を仕掛けていることを。パーンダヴァたちもまた、この陰謀の存在を誰にも悟られないよう、口を閉ざしていた。 

 やがてある夜、館に火が放たれた。パーンダヴァたちは母と共に秘密の抜け道を通ってその場を脱出した。可燃性の高い素材で造られた館は瞬く間に燃え上がり、灰燼に帰した。


人々は、哀れなパーンダヴァ五兄弟とその母が館の中で焼け死んでしまったものと思い込んだ。ドゥルヨーダナはこれを知って大いに喜んだ。

しかし、神に守られし者たちを、誰が害することなどできようか。
(जाको राखे साइयाँ मार सके न कोय। )